「運命の赤い糸」。その言葉を目にしたとき、あなたの頭の中には、いったいどのようなイメージが浮かんだのでしょうか?
いつかは結ばれるであろうあの人? まだ見ぬ、けれども必ずこの先で待っている「運命の人」? それとも、ずばり「結婚生活」ですか?
ええ。どれも正解です。というよりも、「運命の赤い糸」が何を指すかは、おそらく人それぞれ答えが異なって当然なのでしょう。
さて、今回縁あってこの『運命の赤い糸』の監修をさせていただくにあたり、私はこの「赤い糸」を、「自分を導く見えない何か」「『私』という存在を紡(つむ)ぐもの」であると考えました。
確かに伝説では、人は世界中でたった一人、「運命の人」とだけ、「赤い糸」で結ばれている、とされています。 でも……見方を変えれば、その「一人」にめぐり逢うに至(いた)る状況、そして環境も「赤い糸」が連れてきてくれるはず。もっと拡(ひろ)げていくなら、「運命の人」だけでなく、「運命の仕事」(天職ですね)や運命そのもの(人生)さえも、「赤い糸」によって導かれている――そう考えることもできるのではないでしょうか?
さて、この『運命の赤い糸』では、あなたを創(つく)る「基礎となるもの」を西洋占星術で、今という時間とあなたとを結ぶ「糸」をタロットで読み解いてみました。 もちろん、常にあなたの望みどおりの結果がもたらされるわけではありませんが……あなたが「運命の糸」にこめられた「運命の意図」を知り、人生という長い旅を続ける際の手助けをすることができたら、本当に嬉しいと思います。
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